JIPAK会員様の翻訳図書をご紹介します。
- 2024.05.20
- お知らせ
JIPAK正会員、片山勢津子さん(LAISインテリア研究室)の翻訳された図書をご紹介します。フランスの文化にも詳しく、フランス滞在の経歴がある方です。ご興味のある方はぜひお手に取ってご一読下さいませ。
『ロココ 愛の巣』
ジャン=フランソワ・ド・バスティッド著,片山勢津子 訳
タイトル『ロココ 愛の巣』とは、原題<La Petite Maison>の意訳で、当時流⾏していたパリ近郊の別邸を指すものです。建築家ブロンデルが陰の著者で、ロココ様式絶頂期の空間描写が描かれていることから、施主への教育的意図を込めて理想的な館を描いた、短編⼩説だと思われます。
翻訳本では場所毎に章⽴てをして、解説の他に、舞台となる館の平面図、挿絵、脚注を加えて、読みやすいように⼯夫を凝らしました。フランス18世紀建築史が専⾨の⽇仏お⼆⼈の寄稿⽂は、この書の隠れた意味を教えてくれるはずです。リベルタン⼩説として、当時のデザインや芸術技術を知るための資料として、さらに当時の思考を知るための資料としても、有意義な図書です。ご高覧頂ければ幸いです。
JIPAK会員様情報でお知らせ掲載を希望される方は事務局までご一報ください。
メールアドレス info@jipak.or.jp