活動報告

2017.06.09 開催「プラントハンター 西畠清順さんのお話」


2017.06.09 開催

 

「西畠清順さんのお話」セミナーは6月9日(金)、18:00より一部を株式会社遠藤照明のENDO堺筋ビル2階のイオンコンパス会議室、二部懇親会を同じく株式会社遠藤照明ショールームにて開催されました。
一部参加者は152名にのぼり、定員を上回り立見のでる参加を頂くと共に、「西畠清順さんを囲んで」懇親会にも93名の御参加がありました。2時間にわたる西畠清順さんの「植物への愛情溢れる」セミナーから、植物への彼の暖かい憧憬を身近に感じさせて頂きました。彼と参加者のコミュニケーションに花の咲いた懇親会でも、笑顔笑顔の楽しい一時で、ひとえに西畠清順さんの人柄によるところが大きかったのだと思っております。
西畠さんのお話は情熱に富んでおり、満ち溢れる若さが会場を包み込みました。

 

 

1 清順さんの自己紹介
インテリア関係者への事例として幾つかの最近のプロジェクトを紹介された後、自己紹介として、プラントハンターとして規格外の流通していない植物をお届けするのが仕事で、プレゼ動画の中で、「植物を届けるメッセージ」というテーマのある思想の大切さと、「植物が人を集める力」への期待を語っています。
又この仕事に対する植物移動の生態系バランス危惧のある事には「植物は子孫を残す本能で遠くへ行きたい」という自然摂理への理解をお願いされました。
次に彼の今日の主題として幾つかのテーマを事例により紹介

2 植物が皆のわかる面白いコミュニケ—ションツールになる事
事例として印象的だったのは、最近IT企業施設の植物志向のお話しや神戸フィッシュダンス、リニューアルで植物をレンタル契約して緑のレストランを維持した事、更にソウル、Wホテルでのデジタル映像による都会の自然をテーマとする有機ホテルの例等の他、隈研吾さんとのコラボについても言及があり、植物がコミュニケーションを誘発するツールになっている例として興味深く聞かせて頂きました。

3 植物を生かす(活かす)というテーマについて
スペインの実のならなくなった1000年古木オリーブの体力を温存して小豆島の村おこしに生かされた(活かされた)例や長野県の耕作放棄地への桜苗植栽というストーリーで生かされる(活かされる)例のように、生花を例に、「生かして」おり殺生ではないという説明でした。

4 集客装置としての植物と投資効果
福岡市ホームセンターでのPRイベントでの、エアープランツによるメイズ、ルミネ有楽町での開花調整による桜の早咲き花見イベント、能登加賀屋旅館での遠景に長谷川等伯松林図をした日本庭園、世界の植物を共存させた小林武史プロデュースの代々木ビレッジ等、いずれも植物を活かした少ない投資で、高い集客と収益拡大につながっている。これはあくまで利益優先の話ではなく誤解のなきようとのコメントが添えられました。

 

 

 

5 終了後会場から興味深い質疑もあり、西畠さんから天才のつぶやきとして「愛の力で植物を好きになり尽くしてきた」事や感激する時は?との質問に「植物と一緒に創った風景にいつも感激している」等の気持ちの表明があり、未だマンション住まいで庭はないというお話でした。
︎御礼と追記 今回会場を貸与、設営、照明計画に協力して頂きました株式会社遠藤照明様に御礼申し上げると共に、二つの植物を描いた日本画屏風の展示させて頂きました岸野フサヨ画伯に感謝申し上げます。
最後に そら植物園様 西畠清順様、4時間にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。
にこやかな笑顔と商業にも長けた感覚をお持ちと拝見、非常に覚醒感のあるセミナーでした。 

 


交流委員会 小林康夫記

 

ページトップへ