活動報告

『藤田美術館』見学会・セミナー実施報告書


2023.12.21作成

主催:(一社)日本インテリアプランナー協会 関西

共同主催:日本インテリア学会 関西支部

担当:(一社)日本インテリアプランナー協会 関西 事業交流委員会

 

実施日時  : 2023年 11月20日 (月) 13:30開始~15:30終了

実施場所  : 藤田美術館(見学建物所在地:大阪市都島区網島町10-32)

参加者人数 : 20名(正会員16名、一般4名、学生0名)

セミナー講師: 大成建設㈱関西支社 設計室長 宮本育美 様

会費    : JIPAK会員・日本インテリア学会員 1,500円/会員外 2,000円/学生 500円

 

 

時間割

 

13:15藤田美術館玄関前集合

13:30 館長ご挨拶

13:35 セミナー及び見学会(宮本様の誘導・説明による)

15:00 質疑応答

15:30 現地解散後、希望者による交流会実施(大阪市北区店舗)

 

 

開催概要

 

本建物は、公開承認施設として承認を受けることを見据えた美術館の建替え計画で建築されました。「藤田美術館」は、美術品が明治維新を機に海外へ流出したり、国内で粗雑に扱われたりすることに危機感を覚えた、藤田傳三郎氏が残した美術品を世に広めるべく昭和29年(1954年)に開館しました。「これらの国の宝は一個人の私有物として秘蔵するべきではない。広く世に公開し、同好の友とよろこびを分かち、また、その道の研究者のための資料として活用してほしい」という藤田傳三郎氏の想いを引き継ぎ、美術品を子供からお年寄りまでが、触れて・みて・話すを、この美術館は目指しています。また、100年以上美術品を守り続けてきた古い蔵の部材を再利用し、歴史の継承の在り方を追求しました。

 

設計施工 : 大成建設㈱関西支店

延床面積 : 4,214.36㎡

構造/規模  : RC+S造 / 地下1階 地上2階

受賞歴  : 2022年度グッドデザイン賞 入賞、第41回 大阪まちなみ賞 奨励賞、作品選集2023 他

設計者  : 大成建設㈱関西支店

建築設計 : 平井浩之、渡邉智介、宮本育美 (敬称略)

 

 

 

見学当日は好天で、光線も良く、絶好の見学会日和となりました。館内では、エントランスロビーの一角に大型モニターがセットされ、取り囲む形で椅子がセットされました。大成建設㈱関西支社 設計室長 宮本育美様の詳細な説明を聞き、質疑応答も活発でした。入場料を支払い、展示室へ向かいましたが、入口のドアは解体前の鉄扉を転用しており、分厚く重厚なデザインは、ロビー空間でひと際目立っていました。展示室に入ると、照明が抑えられ、不思議な静寂が感じられます。また、地震時における展示物の転倒を防ぐための工夫がみられます。展示室内はコンパクトな面積ですが、外光を巧みに取り入れて、圧迫感は感じられません。展示室から屋外に出ると、移築された多重塔や、茶室が配置された庭園が心を和ませました。集合写真を撮影して見学会を終えました。関係者の方々に感謝します。 以上。

 

(報告者:事業交流委員会委員長 来海素存)

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