活動報告

令和8年度総会・記念講演(国際セミナー)・交流会


  1. 開催概要

令和8年度総会および定時代議員会の開催に合わせ、会員の皆様の国際的な知見を深めることを目的とした記念講演会を講師に京都美術工芸大学・准教授の白鳥 洋子 氏を迎え実施いたしました。本年度はハイブリッド形式を採用し、大阪産業創造館の会場とオンラインの両面で多くの会員にご参加いただきました。

 

 

■記念講演聴講者数
・会場聴講者(会員) 22名
・ZOOM聴講者(会員)2名
・ZOOM聴講者(非会員)2名
・会場聴講者(学生) 15名
・ZOOM聴講者(学生)4名   合計45名

 

講師:白鳥 洋子 氏
京都美術工芸大学・准教授
日時:5月23日(土)15:00〜16:30(受付14:30より)
会場:大阪産業創造館 5階研修室 A・B(Zoom併用)
住所:大阪市中央区本町1-4-5
参加費:1,500円(会員1,000円、学生無料)
主催:一般社団法人日本インテリアプランナー協会 関西 国際委員会・事業交流委員会

 

  1. 開会挨拶

記念講演の開始に先立ち、当協会の小梶会長より開会の挨拶が行われました。挨拶の中で小梶会長は、当協会のこれまでの歩みと国際的な視座の重要性を結びつけ、本日のテーマであるパリの文化が日本のインテリアデザインに与える示唆について触れられました。

会場前方のスクリーンには、本日の主要なトピックの一つである「サント=ジュヌヴィエーヴ図書館」の、美しい鉄骨のヴォールト屋根が特徴的な内部空間が大きく投影されました。満席に近い会場では、プロフェッショナルな関心を寄せる多くの参加者が熱心に耳を傾けており、国際セミナーにふさわしい格調高く期待感に満ちた幕開けとなりました。

 

  1. 記念講演内容

本セミナーでは、京都美術工芸大学准教授の白鳥 洋子 氏を講師にお招きしました。白鳥氏は、フランス政府公認建築家(DPLG)としての顔を持つとともに、当協会員と同じ「インテリアプランナー」の称号を持つ専門家であり、実務と研究の両面から深い知見を共有いただきました。講演は以下の2つの大きな柱で構成されました。

 

  • パリの住まいと大学ル・コルビュジエが設計した「スイス館」をはじめとする、パリ国際大学都市での豊かな暮らしと学びの実体験についてお話しいただきました。国際館や日本館、ブラジル館などが点在する特有の環境を通じ、街そのものが学びの場として機能しているパリの都市構造を解説されました。
  • 建築・インテリアの研究と実践アンリ・ラブルーストの手がけた「サント=ジュヌヴィエーヴ図書館」や「パリ国立図書館」に関する歴史的・建築史的研究について深掘りされました。19世紀の建築的挑戦が現代のインテリア空間にどのような価値をもたらしているか、またそれらの研究が白鳥氏自身の設計作品にどのように還元されているかという、職能的な実践例が紹介されました。

世界的な名建築の視覚情報と、白鳥氏の専門的な解説が相まって、参加者にとって極めて有意義な学びの時間となりました。

 

  1. 交流会の実施報告

セミナー終了後、17:30より近隣の会場に場所を移し、会員相互の親睦を深める交流会を開催いたしました。

  • 会場: 中国料理 麒麟
  • 時間: 17:30~19:30
  • 内容: 講演の熱気が冷めやらぬ中、白鳥氏を囲んで活発な意見交換が行われました。
  • 参加費:4,000円(飲み放題付き)

 

交流会は、講師と会員、あるいは会員同士が専門的な立場から議論を交わし、職能的な紐付けをより強固にする絶好の機会となりました。和やかな雰囲気の中、新しいプロジェクトへのインスピレーションや業界の動向について語り合う、実り多いネットワーク形成の場となりました。

 

  1. 総括と会場の雰囲気

本イベントは、会場となった大阪産業創造館の研修室がほぼ満席となる盛況を博しました。講演中、参加者の皆様は投影されるパリの建築美や緻密な研究データに釘付けとなり、会場全体に高い関心と熱気が溢れていました。

最終的に44名の参加を得て、国際的な知見を共有するとともに、JIPAKとしての連帯感を高めることができました。良質な芸術やデザインが身近にあるパリのライフスタイルに触れたことは、我々インテリアプランナーの今後の創作活動において、大きな糧となることでしょう。

 

 

講演プログラム(90分)

テーマ:パリの暮らし:建築・都市・インテリア
-国際・芸術・博愛-

1. パリの住まいと大学
パリ国際大学都市・スイス館での暮らしを起点に、国際館、日本館、ブラジル館などが点在する大学都市の環境、さらに建築大学やソルボンヌ大学など、街と一体になった学びの場について。

2. 建築・インテリアの研究と実践
ル・コルビュジエのアトリエ、ラ・トゥーレット修道院、サント・ジュヌヴィエーヴ図書館、パリ国立図書館に関する研究と、ご自身の設計作品の紹介。

サント・ジュヌヴィエーヴ図書館(パリ)

スイス館(パリ国際大学都市) ル・コルビュジエ

 

講師プロフィール

白鳥 洋子(しらとり ようこ)
東京藝術大学美術学部建築科卒業 同大学大学院修士課程修了    フランス給費留学生として渡仏
エコール・ダルシテクチュール パリ・ラ・ヴィレット、パリ第一大学(パンテオンーソルボンヌ)を修了
指導教官の建築設計事務所で実務を学ぶ。帰国後は大学に勤務し、教育、研究、設計に励む。
東京大学博士課程でアンリ・ラブルーストの研究を行う。
博士論文「アンリ・ラブルーストに関する建築史的研究:
パエストゥムの神殿の復元と論争に見られる分離構造の源流」

現在、京都美術工芸大学に勤務 准教授
博士(工学)、一級建築士、フランス政府公認建築家、インテリアプランナー

 

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